しゃちおの自己満趣味ブログ

好きな音楽からゲームまでとりあえず適当にやります。飽きたらやめます。

スピッツアルバムレビュー①(スピッツ)

スピッツのメジャーデビュー後最初のアルバムにしてかなりの衝撃作。
ロックなサウンドながらも草野さんの声によって中和されてポップで聴きやすくなっている所謂「みんなの知ってるスピッツ」と比較すると、初期の頃はスピッツ及び草野さんの持つ独特の世界観を全く臆すことなく広げており、草野さんの歌声にもハチミツ以降や現在にあるようなサッパリ感はあまりなく、ちょっとねちっこくなってることもあって全体的な取っつきにくさは否めない作品。ロビンソンやチェリー大好き程度なライトなファンならあまりピンと来ないだろう。

しかしスピッツがある程度好きな人なら決して嫌いにはならないはず。
なぜならこの頃からスピッツの根本にあるパンクロックだったり特有の世界観は確立されており、それは今も続いてる。即ち根本にある音楽性に関しては昔も同じなので安心感すら感じる。

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~曲の紹介~
名曲度…曲としての単純なクオリティみたいなのを評価。(この項目がないと初期スピッツの評価低くなり勝ちなので…)
オススメ度…この曲がオススメできるような曲かどうか
好み度…シンプルに自分自身が好きな曲か

※あくまでも評価はスピッツ内なので★2とかでも普通に好きな曲だったりします。

1 ニノウデの世界
名曲度★★★★☆ オススメ度★★☆☆☆ 好み度★★☆☆☆
一曲目からスピッツワールド全開の曲
ライトなスピッツファンには決して受けるような曲ではないものの、この頃から既に楽曲のクオリティが高いが高いのは確かである。
スピッツの中ではそんな聴いてない方だけど、それでもこの世界観はああ、スピッツだなあって感じがしてとてもいいと思う。

2 海とピンク
名曲度★★★★☆ オススメ度★★★☆☆ 好み度★★★★☆
歌詞がアレなパターンの曲
いや、スピッツの曲は意外とそういうの多いんだけど、比喩表現にとどめてるとはいえ、これはかなり露骨に下ネタ出ちゃってる気がする。
サウンドは今作の中では比較的馴染みやすい方。
個人的には軽快なリズムがハマったこともあってこの曲はかなり好きだし、近年ライブで披露したやつなら歌詞に目を瞑れば草野さんの歌声と全体的なバンドサウンドがスッキリしてるのもあって聴きやすさもあるけど、大々的にオススメできるような曲かといえばあやしい。
が、そんなスピッツを受け入れられるようになってきた人達なら好きになれる曲だと思うし、是非とも聴いてほしい。

3 ビー玉
名曲度★★☆☆☆ オススメ度★☆☆☆☆ 好み度★★☆☆☆
イントロからいきなり草野さんがヤーンヤンヤンヤーンと歌いだすようにもう初期スピッツの独特の空気感が滲み出てる曲。
歌詞も一目見ただけならやっぱり意味不明で、というか改めて見てみると本当に独特すぎるなあと思う。
ライトなファンでこの曲にハマった人は間違えなくスピッツのヘビーファンになれる素質がある。

4 五千光年の夢
名曲度★★☆☆☆ オススメ度★☆☆☆☆ 好み度★★☆☆☆
サビの歌詞
「すべてが嘘だったとわかった お弁当持ってくれば良かった なんだか寂しいな なんだか寂しいな」
やはり意味不明である。
個人的にイントロのギターが割と好きだけど、本当に初期のスピッツで確かに根本にあるものは変わってないはずなのにコアだなあとつくづく思う。
時が流れる上で聴きやすく、そして更なるクオリティアップも遂げるように進化できたのはやはり凄い。

5 月に帰る
名曲度★★★★☆ オススメ度★★☆☆☆ 好み度★★★★☆
初期からこんな想像膨らませるような世界観のサウンドが出来るのは凄いなと思う。
やはり初期特有の独特の感じは出てるものの、歌詞に関してはまだ他の曲より取っつきやすいしわかりやすい。

6 テレビ
名曲度★★★☆☆ オススメ度☆☆☆☆☆ 好み度★☆☆☆☆
歌詞の意味調べないと全然分からない曲殿堂入り候補。
マントの怪人叫ぶ夜だとか、パンは嫌いだったとか「???」となるような歌詞が連発されるが、葬式ソングと聞けばあー確かにと途端に理解できるようになる。
が、初期スピッツの曲のなかでも歌詞の内容もそうだけどサウンドにしても掴み所がなく、独特すぎてオススメ度は低くなるような曲。個人としてもあまり聴いてないけど曲としてのクオリティの高さは確かだと思う。

7 タンポポ
名曲度★☆☆☆☆ オススメ度★☆☆☆☆ 好み度★☆☆☆☆
初期スピッツの独特の世界観(語彙力足りてなくてこの言葉何回使ってるんだろう)かつ、曲として5分越えしてるので割と聞くのに体力がいる曲。
そこそこ聴いてる程度のスピッツファンの自分としてもこの曲調で5分越えはなかなか好んで聞こうとはならないし、聞いた回数もそんな多くないので語れるようなこともあまりないですすみません。

8 死神の岬へ
名曲度★★☆☆☆ オススメ度★★☆☆☆ 好み度★★★☆☆
個人的にはなかなか好きな曲だけど相変わらず独特で混沌としてる曲。
軽快なリズムなんだけど海とピンクほど軽快な曲でもない。
が、愉快な感じなので重くなりがちな今回の作品の中では割と軽めに聴ける
歌詞も勿論独特。

9 トンビ飛べなかった
名曲度★★★☆☆ オススメ度★★☆☆☆ 好み度★★★★★
このアルバムの中では一番好きな曲。
やはり独特な曲だがテンポ的にはノリやすく、サビのメロディーもなかなか気持ちいい。
といってもやはり大きくオススメ出来るような曲かどうか言われるとやはり怪しい。

10 夏の魔物
名曲度★★★☆☆ オススメ度★★★★☆ 好み度★★★☆☆
シングル曲にもなってるのでやはり他の曲よりは取っつきやすいか。
スピッツファン的には会いたかったといえばAKBよりこっちの方が出るはず。
とはいってもこちらの会いたかったは無垢な感じというよりは結構淀んだ感じがするのだが。

11 うめぼし
名曲度★★★★☆ オススメ度★★★★☆ 好み度★★★★☆
うめぼし食べたいという歌詞が全部持っていってる気がする迷曲のイメージ漂う名曲。
アコースティックな曲調なのと歌詞の振り切り具合的に逆に聴きやすい曲になってると思う。
俺は梅干しが好きじゃないので本心からうめぼし食べたいとはならないがついつい声に出そうな感じで印象に残るフレーズである。

12 ヒバリのこころ
名曲度★★★★★ オススメ度★★★★☆ 好み度★★★☆☆
記念すべきスピッツのデビュー曲。
初期スピッツらしい独特の世界観は広げつつも他よりは聴きやすいのは流石シングル曲といったところか。
とはいえサビのメロディー含めてかなり渋い曲なのでスピッツファンじゃないとなかなか好きになりにくいような曲だと思う。

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結論・スピッツ(アルバム)は独特すぎる。

個人としてはこのアルバムは決して悪くないんだけど好きなアルバムを聞かれたときにはあまり出てこない印象。
というか初期スピッツであれば次回作の名前をつけてやるの方が断然好きなのでそっちが出てくると思います。
とはいえこの作品の時点で既に曲のクオリティは高く、ここから段々と聴きやすーい感じに進化してきます(惑星のかけらでまた一旦コアになるけど)

ちなみにベスト5を選ぶなら
1位 トンビ飛べなかった
2位 海とピンク
3位 うめぼし
4位 月に帰る
5位 夏の魔物

ですかね。

文章力に乏しいながらも、ここまで閲覧していただきありがとうございました。