しゃちおの自己満趣味ブログ

好きな音楽からゲームまでとりあえず適当にやります。飽きたらやめます。

GRAPEVINEアルバム感想①(イデアの水槽)

久々にアルバムの感想でも書こうかなーと思ったので、今回は自分が初めてGRAPEVINEで購入したイデアの水槽について語ろうかなと思います。

 

1 豚の皿 ★★★★☆

GRAPEVINEと出会ったきっかけの曲。

第一印象はこの曲のように激しいサウンドで毒を吐くバンドなのかなーと曲は結構気に入りはしたけど、バンドそのものの魅力にはまだ完全にはハマらなかった感じ。

他の曲を聴こうと思い立ったところ、いい意味でイメージが転換。特にスロウに関しては聴いた時間帯が深夜ということもあって大きな衝撃を受けた…って話が脱線しちゃってるな。

6分近くある超大作ですが、サビが来るのは二回だったり、間奏が長いタイプの曲。とはいっても安定感のある演奏力とアレンジのうまさでしっかりと飽きさせない作りになってるのは流石だなーと思う。

 

2 シスター ★★★★☆

このアルバムに関してはとにかく攻撃的な曲が多いけど、その中でも特にアクが強い曲

疾走感溢れる曲調にエクスタシー全快のイカれたフレーズ感でガンガンいく感じ。特にCメロのシャウトなんかものすんごい(語彙力の喪失)

こういう血が沸き立つような曲は意外とかなり好き。

 

3 ぼくらなら ★★★★☆

シングル曲。普通に歌詞も大衆向けな方向性ながら深さもあるバインらしい曲。このアルバムは先述した通り激しめの攻撃的なロックナンバーが多いんだけど、この曲と10トラック目にある会いに行くの2曲を聴いただけでは全然そんな気配を感じないというね。個人的にはどちらかといえば会いに行くの方が好きだけどこっちもいい曲。

 

4 ミスフライハイ ★★★★☆

シスター同様疾走感の強い激しい曲だが、こちらはより叫ぶ感じが強い。歌詞の内容は表面だけ読み解いた感じはメンヘラ批判だろうか。

バインファンしかいないカラオケとかならミスフラァァァァァイハモアイッズモアと叫ぶように歌いながらテンション爆上げしていきたいところ。

 

5 11%misstake ★★★☆☆

アルバム曲だなーって感じの曲。絶対大衆受けはしないだろうし、アルバムの中で1番好きってなりにくいタイプの曲だとも思うけどそれがとてもいい。

ベースの音が特徴的かつファルセットを多用したりとかなり際立った特徴の多い曲で、歌詞も非常にバカらしくて面白く、実験的かつ意欲的なモノを強く感じる。

遊び心満載でも俺みたいなポップロックぽいのが大好きな人間にも普通に魅力がわかるくらいにはクオリティの高い曲を入れてくるのは流石だと思う。

 

6 SEA ★★★☆☆

7分以上もある大作。遠出した時の夜の高速道路で絶対かけてはいけない曲。絶対眠くなるもんこれ。

とにかくじんわり聴かせる感じの曲で海といっても特に深海のイメージが強い曲で、スロウ以上にゆったりと深く深く沈んでいく曲。

誰にも触れられず等のフレーズがまさにこの曲調を体現してるといえる。ずっとヒャッハーしてた冒頭から一転して、前曲の流れもあって聴いてると良くも悪くも眠くなる曲である。

 

7 Good bye my world ★★★★☆

この曲ファン人気高そうだなーって初めて聴いたとき思ったけどどうなんでしょう。今作のアルバム曲の中ではバイン知りたての自分からすると珍しく大衆向けに方向性が向いたように思う曲だが、実際のところはポップ色があるようでそんななく、にわかファンが絶妙にとっつきにくい立ち位置というバインあるあるの曲。でもそんな曲だからこそ良さが出ているというか、間違えなくクオリティは高い。

前曲から眠い展開になっているのにラストの下りが若干長いなーって感じること以外はおおよそ好きだけど、またそのラストの下りの長さがこの曲の「雨の退屈なハイウェイ」の情景を想像させる味を出してるともいえるから一概に否定はできない。要は良曲ってことですね。

 

8 Suffer the child ★☆☆☆☆

今作の中では聴く回数が圧倒的に少ないけど、全然悪い曲ではないとは思う。ここらへんまで来ると曲のクオリティがどれも高いのは承知の上でも中だるみを感じてくるのが否めないんだよね… 序盤の攻撃的なロックとは対照的に11%やSEAでの曲調がスゴイゆったりしてるもんで、体調によってかなり悪い方向に傾くこともあるんで、Good by my worldのラストとこの曲で基本悪い方に露呈することが多い。

この曲もノリや皮肉ぽいの重視してる色が強いと思う。

このアルバムの中の1曲として聴かなければもっと印象よかったかもしれない。

 

9 アンチ・ハレルヤ ★★★★★

実は一番最初に買うアルバムをイデアにしようと決めた最大の動機。

スロウやふれてみたいにハマってきた辺りで偶然耳にし、なんとも形容できないおバカなノリと曲調が刺さってドハマりしたという…

この曲に関しては3分ちょっとという絶妙な短さが完全にマッチしておりハレッルッヤベイベーとか楽し気に歌ってたら一瞬で終わる。

AメロとBメロのメロディーも楽し気なんで、さっきの曲までに感じてた中だるみはどんなに体調悪くてもこの曲で払拭される。個人的には一番オススメ。

 

10 会いに行く ★★★★☆

いい曲。個人的にCメロの展開が好みです。

ほんとぼくらならといい、先行シングル2曲とアルバム曲の印象が違いまくるアルバムだわほんと。

 

11 公園まで ★★★☆☆

ここにきてポップさを感じさせるフィナーレ感溢れる曲が来るという。

サビのメロディーの主張が弱かったりでシングルにしたら売れそうという感じはしないものの、だからこそこんな曲調なのに安易にメロディーの強さで勝負しないスタイルは好感持てる。

ここでこの曲が来たらやわらかな程よく暖か~い木漏れ日に包まれるような感じ。それか夕暮れの肌寒い道を帰った後のあたたかなマイホームで鍋とかをつっつく光景が想像できる。多分歌詞の内容とは全然違うけどね。

 

12 鳩 ★★☆☆☆

で、公園まででじんわりフェードアウトするかと思ったらラストにこれがくるんですよね。

確かに公園までで終わると少し不完全さがあったとは思うけどこうきたか!という感じ。Suffer the Child同様聴いた回数が然程多くないので、曲単体ではあまり語ることができないけど「バインめ…よ、よくもやってくれたな!(いい意味で)」という感じ。あんまファンに表立って評価されることもなさそうだけど、こういう曲出してるのがバインのいいとこなんだよね~的な感じでたまに話題に上がりそうなタイプの曲ですな。

 

まとめ

今作をGRAPEVINEの最高傑作の一つと評する人が多いのも納得のクオリティの高い良曲の勢ぞろい。とはいってもスピッツロックの真骨頂な隼大好きな自分でも中盤辺りでだれてくるのは否めないのは懸念点。バインが好きな人じゃないとシングル曲以外のめり込みにくいと思うけど、GRAPEVINEの音楽が好き!って言えるレベルになった人なら文句なしにオススメできると思います。

というかGRAPEVINEの音楽そのものが作りこみがすごいわりにわかりやすく超売れ線のメロディーで勝負せず、中毒性が高く一発で魅力が伝わりにくい曲まみれなんだから当然ともいえる。

聴けば聴くほどどのアルバムも味が出るだろうし、このアルバムも例外ではない。というか最近になって個人的評価上がった曲もかなりある。

 

今回はこの辺で。

 

それではまた。