しゃちおの自己満趣味ブログ

好きな音楽からゲームまでとりあえず適当にやります。飽きたらやめます。

みんなもっと魅力に気づいてほしいGRAPEVINEとかいうバンド。

以前書いた記事を98%くらい改編しました。

つまり実質新記事ですね。


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みなさんはGRAPEVINEというバンドを知ってるだろうか。


詳しいメンバーや経歴についての説明はめんどくさい上にわざわざここで語る必要もないので、Wikipediaに任せるとして、まあこのバンドは非常に魅力的なのである。


自分は知識もファン歴も非常に浅いので、どうしても薄っぺらい言葉になってしまうが、このバンドはメロディーラインや歌詞、アレンジ及び演奏力すべてにおいて非常に楽曲のクオリティが高い。

しかもA面曲はもちろんのこと、アルバム曲を越えてB面曲にまでファンの人気曲が普通に存在するほどである。個人的に最も好きなバンドの一つである、世間的にもセールスで大きく結果を残してあるスピッツMr.Childrenにも全くひけを取らないクオリティなのは、バインを聴き込んでいるファンであれば間違いなく思うはず。(勿論バイン以外にもそんなバンドやグループは探せば普通にいるだろうけどね。)


演奏力の高さについてはCD音源などを聴き込んでみると俺のような素人でもわかるレベル。

最近大ブームのきちゃってる名曲スレドニ・ヴァシュターなんかはイントロで心を掴まされたかと思えば、間奏のギターのうねりなんかも曲調に合わせた退廃的かつエモーショナルな情景にまさに合致したような激しさ。これはヤバい、マジで(語彙力の喪失)

同じアルバム収録の棘と毒もタイトルの通り妖艶な雰囲気を大きく漂わせる歌詞にギターのフレーズが非常に魅力的だ。


個人的にはボーカル田中和将の歌声も素晴らしい。

「ボーカルの声が苦手」という意見に何度か遭遇したことがあるので、賛否両論な部分は否定できないかもしれないが、好き嫌いはともかく歌唱力という観点に関しては折り紙つきのレベル。

初期こそ細目の声でCD音源でも何処か若さや弱々しさが出てしまっており、当時は「ライブで不安定だった」と語っていたのをどこかで見掛けたが、次第に歌唱力は大きく向上し、現在では口からCD音源レベルの安定感を得たといえるのではないのだろうか。


そして進化した田中の歌声に、既に持っている演奏力の高さが合わさることで「既に完成されたCD音源以上にライブでも素晴らしいバンド」となっているのである。


先程紹介した楽曲、スレドニ・ヴァシュターもCD音源の時点で既に「くっそかっけえええええええ」ってなるのだが、ライブではまさにその場の空気と合わさることでこの曲従来の激しさとマッチングし、更なる名曲へと昇華するのだ。


とどのつまりGRAPEVINEはキャッチーさや売上意識という点以外においてのアーティスト性においては完全無欠のバンドに近いのである。

一度ハマってしまったらなかなか抜け出せない沼なのは間違いないだろう。



「そのメロディーやら歌詞やらの素晴らしさとやらを全くGRAPEVINEを知らない人にどう凄いのかを事細かに説明することは非常に難しい。」という内容の記事を見掛けたが、まさにその通りだと思う。



正直なところ「とりあえず黙って聴いてみろ」と説明放棄してみるのが一番楽なように見えるのだが、GRAPEVINEは売れ線ポップなメロディーラインをあまり多用しない楽曲が大半であるため、一発で魅力がわかるという曲も少なく一発だけ聴いただけでは魅力が伝わらんのである。詰んでる。


だからGRAPEVINEは実力の割にこの位置に甘んじてしまったと言えるのではないのだろうか。



 それでもGRAPEVINEの良さを頑張って語るとすれば、


「自分達の理想の音楽を売れ線をほとんど意識せずに追及しているところ」だったり、「シンプルなことをシンプルに上手くやり遂げてるカッコよさ」


なのではないだろうか。


GRAPEVINEサウンドに関しては、音楽性としてはよく売れるタイプのJ-ロックの曲をコアにオルタナティブにした感じと表現するのがいいだろうか。


とどのつまりそれは現代J-POP(ポップロックパワーポップ)においてシンプルを極めた究極系ともいえる。

音楽性としては、個人的に他にも推してるバンドであるシロップのような暗い歌詞やこれでもかというほど激しい曲調というのは鳴りを潜めているし、メンバーのキャラクターも変に着飾ることなく非常に自然体かつ自由でかなり親しみやすく、クセはそれほど強くないはず。


他にもそういうバンドの進化系としては、Mr.Childrenのようなロックバンドとしての枠組みをこえ、自らロックというよりはポップバンドと自称するような大衆性及び音楽性の幅広さ。


スピッツのように基本的にロックサウンドからは離れず、コアな側面を見せながらもしっかり売れる曲を出すタイプと様々である。


その中でGRAPEVINEは大衆性という、バンドの深みとしては一番不要ではあるが、素晴らしいバンドとして大多数の人間に知られたり、認められたりするのに最も大切なものを完全に投げ捨ててしまった進化を果たしてしまっている。


もしこの記事に偶然遭遇できたよ!という人は非常に運が良かったと思ってほしい。


GRAPEVINEのようなバンドは、最早基本的には音楽番組を毎週欠かさず観る程度では到底出会えず、スロウや光についてがヒットし、その流れでMステ出演を果たした全盛期に、大型ではないがタイアップがついてた中期から時は大きく流れ、ベテランバンドの域に達しはじめたことで自ら深いところまで探しにいかないと名前すら知ることができなくなってしまったバンドなのだから。


この記事に出会えたことで、もしもあなたがGRAPEVINEをよく聴くようになったり、好きなバンドとして永遠に脳裏に刻まれるようなことがあれば、これを書いた自分としては幸いです。

 


以上。



閲覧ありがとうございました。